
不動産売却益の計算方法は?節税対策についても解説

所有する不動産の売却を検討し始めたものの、「売却益に対してどのような税金がかかるのか」「手元にいくら残るのか」と具体的な金額がわからずお困りではありませんか。
仕組みが複雑だからと税金の計算を後回しにしてしまうと、適切な節税対策ができず、結果的に手元に残るはずの利益を減らしてしまうおそれがあります。
本記事では、不動産売却益の基本的な意味から、専門用語を使わない計算手順、そして税金を抑えるための特別控除まで解説します。
後悔のない不動産売却を成功させたい方は、ぜひご参考になさってくださいね。
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不動産の売却益とは

不動産の売却においておさえておきたい基本事項には、主に売却益の仕組みや税金、確定申告などがあります。
まずは、不動産の売却益とはどのようなものかについて、順を追って解説していきます。
売却益の意味と仕組み
不動産の売却益とは、物件が売れた金額そのものではなく、必要な費用を差し引いたあとの利益部分を指します。
たとえば、3,000万円で取得した物件を4,000万円で売却した場合、差額の1,000万円が基本の目安になります。
ただし、実際には購入時の取得費や売却時の譲渡費用も差し引いて、考えなければなりません。
売れた金額だけで判断すると、実際の利益とのずれが生じやすくなります。
そのため、資金計画を立てる際は、売却代金ではなく、最終的に残る利益まで確認しておくことが大切です。
課税の理由と税金種類
不動産を売って利益が出ると、その利益は個人の所得として扱われるため、税金の対象になります。
そのため、給与や事業収入とは分けて、適切に申告し納める必要があります。
不動産の売却益にかかる主な税金は、所得税と住民税、復興特別所得税の3つです。
これらは分離課税で計算され、ほかの所得とは別に税額が決まります。
また、税率は所有期間によって変わり、売却した年の1月1日時点で5年を超えているかが目安になります。
このように、税額の見込みを早めに把握しておくと、売却後の資金計画も立てやすくなるでしょう。
確定申告の条件と時期
売却益が出た場合は、原則として確定申告が必要になり、定められた期間内に手続きを進めなければなりません。
申告と納税は、売却した年の翌年2月16日から3月15日までにおこなうのが一般的です。
手続きでは、確定申告書や譲渡所得の内訳書にくわえて、売買契約書の写しなども必要です。
とくに、購入時の書類が不足していると、取得費を正確に示せず、結果として利益が大きく見積もられてしまうことがあります。
一方で、売却損が出た場合でも、特例の利用を踏まえて申告したほうがよいケースがあります。
申告をスムーズに進めるためにも、売却の準備段階から必要書類を整理しておくことが大切です。
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不動産売却益の計算方法と減価償却の考え方

前章では、売却益の基本について述べましたが、実際にどれくらいの利益が出るのか気になりますよね。
ここでは、具体的な売却益の計算方法や、減価償却費について解説します。
売却益の基本の計算式
不動産の売却益を把握するには、売却金額から必要な費用を順に差し引く考え方を、事前におさえておくことが大切です。
基本となる課税譲渡所得の計算式は、以下のとおりです。
「課税譲渡所得=譲渡収入金額-取得費-譲渡費用-特別控除」
譲渡収入金額は売却した金額、取得費は購入代金や購入時の仲介手数料などを指します。
また、譲渡費用には、売却時の仲介手数料や印紙代などが含まれます。
各項目を分けて確認していくと、課税対象となる金額を把握しやすくなるでしょう。
減価償却費の計算手順
建物を売却する際は、購入時の建物価格をそのまま取得費にできず、減価償却費を反映して計算する必要があります。
減価償却とは、建物の価値が年数の経過とともに減っていく分を、金額で整理する考え方です。
そのため、取得費を求める際は、建物部分の購入価額から一定額を差し引いた残額を使います。
また、計算方法は建物の用途によって異なり、土地は減価償却の対象になりません。
購入時の契約書に土地と建物の内訳が記載されていれば、計算を進めやすくなります。
このように、減価償却の仕組みを理解しておくと、想定した利益と実際の金額に差が出る理由もつかみやすくなります。
課税譲渡所得と税率
課税譲渡所得は、取得費や譲渡費用などの各項目を差し引いて、最終的に残った金額のことです。
この課税譲渡所得に所定の税率をかけて、税額を見積もります。
ここで重要になるのが所有期間で、売却した年の1月1日時点を基準に区分されます。
所有期間が5年以下の場合は短期譲渡所得、5年を超えると長期譲渡所得として扱われるのが特徴です。
一般的に短期は税率が高く、長期は低くなるため、手取り額にも差が出やすくなります。
そのため、売却益を考えるときは、計算式だけでなく売却時期もあわせて確認しておくことが大切です。
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不動産売却時の節税対策と特別控除の活用

ここまで、売却益の基本と計算方法を解説しましたが、税負担を軽減するための節税対策もおさえておきましょう。
最後に、特別控除などを活用した、節税方法について解説していきます。
代表的な特別控除制度
不動産売却では、一定の条件を満たすことで使える控除制度があり、税負担の軽減につながります。
代表的なものが、自宅を売却したときに利用しやすい「3,000万円の特別控除」です。
この制度を使うには、居住用として使っていたことや、住まなくなってから一定期間内に売却することなどの要件があります。
そのため、所有していた事実だけでなく、実際の利用状況や売却時期まで確認しておくことが大切です。
また、親族間売買などでは適用が難しい場合もあるため、条件は事前に細かく見ておく必要があります。
控除が使えるかどうかで手元に残る金額も変わるため、売却前の段階で見通しを立てておくと良いでしょう。
売却損が出たときの対策
不動産売却では、売却価格が取得費や譲渡費用を下回り、譲渡損失が出ることもあります。
たとえば、購入時より相場が下がった場合や、売却時の費用が多くかかった場合が考えられます。
こうした場合、一定の要件を満たせば、損失をほかの所得から差し引ける特例を使うことが可能です。
さらに、その年に引ききれなかった損失を、翌年以降に繰り越して控除できる場合もあります。
そのため、利益が出なかったから申告は不要と判断せず、使える制度がないか確認することが大切です。
特例を活用できれば、家計全体の税負担を抑えやすくなり、次の住み替え計画にもつなげやすくなります。
節税の注意点と相談先
節税策を使う場合は、制度名だけで判断せず、適用要件や期限まで確認することが大切です。
たとえば、居住用と認められるか、売却相手との関係によって、使える制度が変わることがあります。
また、必要書類が不足すると控除や特例を受けられないおそれがあるため、契約書や領収書の整理も欠かせません。
売却前の段階で制度の対象になるかを確認しておくと、売り出し方や時期も検討しやすくなります。
さらに、計算が複雑な場合や相続不動産を売る場合は、早めに税理士や税務署へ相談すると良いでしょう。
事前に相談先を決めておけば、要件の見落としを防ぎながら手続きを進めやすくなります。
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まとめ
不動産の売却益とは、売却価格から取得費や譲渡費用を差し引いた利益のことで、利益が出た場合は翌年に確定申告と納税が必要です。
税額は、建物の減価償却費を取得費に反映し、5年を境に変わる所有期間ごとの税率を掛けて計算します。
マイホーム売却時の3,000万円特別控除や、売却損の特例で税負担を抑えられるため、事前に条件を確認し、必要に応じて専門家へ相談すると良いでしょう。
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