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リースバックで住み続ける場合のデメリットは?契約前に知っておきたい注意点も解説

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宮宇地  秀樹

筆者 宮宇地  秀樹

不動産キャリア16年

藤井寺市出身。不動産キャリア18年以上、累計相談実績3,850件以上・年間600件超の実績を持つ地元専門家。公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)・宅地建物取引士・二級建築士など5資格を保有。相続・売却・住み替えまで、地元目線で一人ひとりに最適な提案を行っています。どんなお悩みでもまずはお気軽にご相談ください。

自宅を売却しても、住み慣れた家にそのまま暮らし続けたいと考える方に注目されているのが「リースバック」という仕組みです。しかし、思わぬ落とし穴や後悔を防ぐためには、メリットだけでなくデメリットも十分に理解しておくことが欠かせません。本記事では、リースバックの基本的な仕組みと、住み続けたい方が陥りやすい主なデメリット、そして後悔しないための注意点まで丁寧に解説します。住み続けるための大切な選択を、安心して考えるための一助となれば幸いです。

リースバックとは何か、住み続けたい方が理解すべき仕組み

リースバックとは、ご自宅を不動産会社などに売却したうえで、そのまま賃貸借契約を結び、住み慣れた住まいに住み続ける手法です。所有権は業者に移りますが、賃借人として継続して居住できます。まとまった資金を短期間で得られる一方、住み続けたい方には仕組みの理解が不可欠です 。

この仕組みにおいて重要なのは、賃貸契約の形態です。「普通借家契約」は契約期間終了後、貸主に正当な理由がない限り自動更新され、長く住み続けやすい形式です。一方、「定期借家契約」は契約期間が定められており、自動更新されず、期間終了後に退去が必要となることがあります 。

以下に、契約形態ごとの特徴を簡潔に整理します。

契約形態特徴住み続けやすさ
普通借家契約正当な理由がなければ自動更新される長期的に住める可能性が高い
定期借家契約契約期間終了で原則更新なし契約更新不可のリスクあり

このように、リースバックを利用する際は、まず仕組みの基本と賃貸契約の違いをしっかりご理解いただくことが、安心して住み続けるための第一歩となります。

リースバックの主なデメリットとは(ターゲット視点)

リースバックには「売却しても住み続けられる」という魅力がある一方で、自宅を売却してまで住み続けたい方にとっては注意すべき点もあります。

まず、売却価格が市場価格より低くなる傾向があります。一般的には仲介による相場よりも6割から8割程度の価格となるケースが多く、この差は業者の収益性を担保するための利回り設定などが理由です。

次に、毎月の家賃負担が発生し、長期的に見れば資産にならない点も重要です。売却代金を得られる反面、その後は賃貸借契約に基づいて家賃を支払い続けなければなりません。家賃は相場より割高になることも多く、資産の蓄積にはつながりません。

さらに、賃貸契約の形態によっては住み続けられなくなるリスクもあります。リースバック契約では、契約の多くが「定期賃貸借契約」を採用しており、契約期間終了後の更新が認められない場合があります。そのため、再契約ができなければ退去を求められるリスクがあるのです。

以下に、これらデメリットをわかりやすく表にまとめます。

デメリット 具体的な内容 ターゲットへの影響
売却価格が低い 市場相場の60~80%程度になることが多い まとまった資金を得られても、所有資産が目減りする
家賃負担が続く 相場より高めの家賃設定となる傾向がある 長期的に支払い続けると経済負担が大きい
契約終了リスク 定期契約の場合、更新が認められず退去の可能性 将来の住居の安定性が不確定になる

以上のように、リースバックは住み慣れた自宅に住み続けたい方にとって魅力的な選択肢である反面、資産面や住み続ける安定性に関するデメリットも無視できません。検討される際には、売却価格や家賃設定、賃貸契約の種類などを十分に確認したうえで、慎重に判断することをおすすめします。

長く住み続けたい方が注意すべき契約内容のチェックポイント

リースバックで自宅を売却した後も長く住み続けたいとお考えの方は、賃貸借契約の形態や内容を十分に確認することが重要です。

まず、賃貸借契約には「普通借家契約」と「定期借家契約」の二つの契約形態があり、それぞれ特徴が異なります。普通借家契約は、借主の意思で契約を更新でき、貸主が正当な理由なく更新を拒めないため、長く住み続けたい方には適しています。一方、定期借家契約は契約期間が定められており、期間満了後には更新なし、または貸主の同意が必要ですので、住み続けられないリスクが伴います。リースバックでは定期借家契約が採用されることが多く、契約内容の違いをきちんと把握しておくことが欠かせません。

次に、家賃の設定方法や見直しルールも重要なチェックポイントです。一般的にリースバックでの家賃は、売却価格に期待利回りを掛けて算出されます。家賃が適正かどうか、また将来的にどのような改定があるかを契約書で確認しましょう。将来の収支バランスにも影響します。

最後に、契約書そのものの内容についても慎重に確認してください。契約期間や更新・再契約条件、家賃改定の有無に加えて、買い戻し特約の有無や内容、通知の時期・方法なども、住み続ける上で見落とせないポイントです。

以下に、内容を整理して表でご紹介します。

チェック項目 普通借家契約の特徴 定期借家契約の特徴
契約更新 借主の希望でほぼ可能(正当な理由がなければ貸主は拒否不可) 契約期間満了時に終了。再契約は貸主の合意が必要
家賃改定 更新時に見直しがあるが、大幅変更は少ない傾向 再契約時に家賃等の条件が大きく変わる可能性あり
住み続ける安心度 高い。長期的居住が見込みやすい 低い。再契約が拒否されれば退去の可能性あり

ご自身の希望する住み続ける期間や生活スタイルに照らし合わせ、どの契約形態が合うか、そして契約書にどのような内容が記載されているかを丁寧に確認することが、後悔のないリースバック利用につながります。

住み続けたい方が後悔しないために検討すべき準備と視点

リースバックをご検討の際には、将来にわたって安心して住み続けるために、冷静な資金計画と契約内容の理解が不可欠です。まず、将来の収入見通しと家賃支払いのバランスを慎重にシミュレーションする必要があります。リースバックでは、買取価格と期待利回りから家賃が算出されるため、例えば買取価格2,000万円、期待利回り8%とした場合は、月額約13万円の家賃になることがあります(「月額家賃=買取価格×期待利回り÷12か月」)。これをもとに、ご自身の収支や将来の収入推移を踏まえた上で、無理のない設定かどうかを確認しましょう。

チェック項目内容目安の判断基準
収入見通しとのバランス将来の収入と家賃の支払いを比較収入の30%以内に抑える
貯蓄耐久性手元資金がどれだけ持つか最低でも数年以上生活可能か
契約内容の把握普通借家か定期借家か/家賃改定ルールなど更新の自由度・家賃上限の確認

また、資産喪失や自由な改築などへの影響も見逃せません。リースバックでは所有権が移るため、自由な改修やリフォームができず、大家の許可が必要となります。加えて、賃貸契約の形態によっては契約期間終了時に住めなくなるリスク(定期借家契約など)も存在します。こうした制約やリスクを踏まえた上で、単に資金を得るという視点だけでなく、長期的な暮らしの視点から総合的に検討することが重要です。

まとめ

リースバックは、自宅を売却した後も住み慣れた住まいで生活を続けたい方にとって、一定の安心感をもたらす仕組みです。しかし、売却価格が下がりやすいことや、将来的に家賃が負担となる点、契約内容次第で住み続けられなくなる可能性があるなど、注意すべき点も少なくありません。だからこそ、契約内容をしっかりと理解し、将来の見通しや資金計画もしっかりと検討することが大切です。納得できる形で住み続けるためにも、事前準備と確認を怠らず、一つひとつの条件について冷静に考える姿勢を持ちましょう。

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