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相続登記後に不動産会社から連絡が来たら?対応方法と注意点をわかりやすく解説

相続

宮宇地  秀樹

筆者 宮宇地  秀樹

不動産キャリア16年

藤井寺市出身。不動産キャリア18年以上、累計相談実績3,850件以上・年間600件超の実績を持つ地元専門家。公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)・宅地建物取引士・二級建築士など5資格を保有。相続・売却・住み替えまで、地元目線で一人ひとりに最適な提案を行っています。どんなお悩みでもまずはお気軽にご相談ください。

「相続登記が完了したら、突然不動産会社から連絡が来た――なぜ自分の情報を知っているの?」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。本記事では、相続登記後に不動産会社から連絡が来る理由やその仕組み、連絡への具体的な対応方法、注意すべきポイントについてわかりやすく解説します。今後どのように対応すればいいのか迷っている方も、この記事を読むことで安心して判断できるヒントがきっと見つかります。

:相続登記後に不動産会社から連絡が来る理由と仕組み

相続登記を行うと、その登記内容(所有権移転の目的や相続人の名前など)は法務局にて記録・公開されており、不動産会社などはこれらの登記情報をもとに営業活動を始めます。これは違法な個人情報漏洩ではなく、公的に公開された登記情報を用いた「源泉営業」として扱われています 。

具体的には、不動産会社は「不動産登記受付帳」に記載された登記の目的や所在地情報を法務局へ情報公開請求し、その後、登記事項証明書を取得して名前や住所を確認します。その後、DMや電話による営業が行われます。これは公開制度を活用した合法的な手法として広く行われています 。

こうした営業を「源泉営業」と呼び、相続直後は相続税支払いの期限や空き家問題などから売却意向が高まる傾向があるため、不動産会社にとってはアプローチしやすいタイミングです。そのため、複数社から一斉にDMや電話が届くという状況になることが一般的です 。

また、近年はこうした受付帳に基づく営業リスト提供業者が存在し、不動産会社は手間をかけずに対象リストを入手するケースも増えています。しかし、受付帳の記載内容については、2026年10月以降、登記の目的や所在地の記載が削除される見込みであり、この仕組みによるリスト作成は難しくなる可能性があります 。

項目内容ポイント
登記情報公開法務局で登記の目的や所有者情報が取得可能正式な制度に基づく公開制度
源泉営業相続登記情報を元に営業を開始相続直後のニーズに合わせた戦略的アプローチ
制度改正受付帳から登記目的などの記載削除予定(2026年10月~)過度な営業抑制が期待される

不動産会社からの連絡への基本的な対応の考え方

相続登記が完了した直後に不動産会社から営業の連絡が来ることは珍しくありません。これは、登記簿の情報が法務局により誰でも取得可能な「公開情報」であるため、合法かつ一般的な営業手法によるものです。よって、違法な個人情報漏洩とは異なり、驚く必要はありません。相続直後は売却ニーズが比較的高い時期でもあるため、不動産会社も効率的にアプローチしてくるわけです。

以下に、相続登記後に不動産会社から連絡を受けた場合の基本的な対応方法をまとめた表をご覧ください。

対応シーン 対応方法 ポイント
売却の意思が全くない場合 「現在は売却を考えておらず、連絡は不要です」と明確に伝える 断った後の再勧誘は宅建業法で禁止されているため、連絡の停止につながります
将来的に売却を検討する可能性がある場合 「今は検討中ですが、参考情報として知っておきたいです」と柔らかく伝える 地元に強い不動産会社との接点を維持し、相場や対応力を把握する機会にできます
複数社から話を聞きたい場合 複数の会社に連絡し、査定や提案を比較検討する 高すぎる査定価格や根拠の曖昧な提案には注意し、適正な価格を見極めることが重要です

このように、自分の立場や意向に応じて、はっきり対応方針を示すことが大切です。特に売却の意思が全くなければ、遠慮せずきっぱりと伝えることで、精神的負担を軽減できます。一方で、将来的な検討や情報収集の一環として受け止める姿勢も、後に役立つ関係構築となります。

不動産会社とのやりとりを進める際の注意点

相続登記後に不動産会社とやりとりを行う際には、以下の3点に十分注意してください。

注意点 内容 理由
複数社で比較する 一社に絞らず、複数の提案を受けて比較検討することが重要です。 査定価格には会社ごとの姿勢や実績によって差があり、極端に高い査定は後で値下げリスクがあるためです。
仲介と買取の違いを理解 仲介は市場相場での売却を狙う一方、買取では迅速な現金化が可能ですが価格は低くなる傾向です。 目的に応じた適切な選択が、安心で納得のいく対応につながります。
断ったあとの対応 「今は連絡不要です」と明確に伝えると、多くの場合再勧誘は控えられます。 宅建業法上、断った後のしつこい営業は原則禁止されているためです。

まず、不動産会社には仲介と直接買取という2種類の営業手法があります。仲介は一般市場に出して売却する形で、相場に近い価格が期待できますが、現金化には時間を要する点がデメリットです。一方、直接買取は迅速に現金化できる反面、相場より低めの価格になる傾向があります。それぞれの仕組みと特徴を理解したうえで選ぶことが、安心した判断につながります。

また、相続登記後に届く営業連絡について「個人情報が漏れたのでは」と不安になる方もいらっしゃいますが、これは登記情報が法務局で公開されており、誰でも取得可能な情報に基づく営業であるケースが多いため、違法ではありません。登記の受付帳からリスト化して連絡する「源泉営業」であることが一般的です。しかし、住宅業者や郵送業者による過剰な営業を避けるためには、不要な連絡ははっきりと断ることが効果的です。

さらに、不動産会社によっては、登記情報提供サービスや行政文書開示請求によって入手した情報を基に連絡してくる場合があります。信頼できる対応かどうか見極める上で、一度断ればほとんどの場合、しつこい勧誘は行われませんのでご安心ください。

総じて、不動産会社とのやりとりで大切なのは、冷静に比較し、自身の希望や状況に応じた選択を行うことです。売却や活用に向けた第一歩として、慎重に進めていきましょう。

必要に応じて問い合わせにつなげるタイミングと準備

相続登記を終えた後、不動産会社からの連絡に対応すべきか悩まれる方も多いかと思います。売却や活用を具体的に検討されている方にとって、今がまさに相談の好機です。無料で相談できることが一般的ですので、お気軽に当社へお問い合わせください。相談のタイミングとしては、相続税の納付期限(相続開始を知った翌日から10カ月以内)に間に合わせるためにも、できるだけ早めのご相談をおすすめします。

問い合わせの際にご準備いただくとスムーズなのは、以下の通りです。

準備項目 内容
売却希望時期 いつまでに現金化したいかをご共有いただくと、最適なプランをご提案できます。
登記の完了状況 登記完了証や登記識別情報通知書をご用意いただくと、手続きがスムーズです。
税務上のご不安 相続税や譲渡所得税、取得費加算の特例の適用など気になる点があればご相談ください。

当社は、ご自身で納得できる判断ができるよう、丁寧にサポートさせていただきます。無理に売却を勧めるのではなく、ご状況やご希望に応じたご提案を行いますので、安心してご相談ください。

まとめ

相続登記後に不動産会社から連絡が来る理由や、その際の基本的な対応方法、やりとりを進める際の注意点について分かりやすくご紹介しました。相続した不動産の扱いは人生における大きな決断の一つです。無理に急ぐ必要はありませんが、タイミングや準備を整えて自分に合った方法を選ぶことが大切です。当社では専門知識をもとに、ご自身が納得できる判断をサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

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